第三期を迎えて。

令和4年7月に産声を上げた弊社ですが、お陰様で令和6年6月1日から第三期に突入いたしました。

この会社を設立するまでは「シンクタンク」で働いていました。

年間7件以上の案件(仕事)を受託して、報告書を作成して提出する仕事をしていました。発注者は国土交通省や自治体などの、いわゆる行政機関でした。

仕事は「仕様書」に基づいて行います。ところが仕様書は1~2ページ程度のものがほとんどです。細かなことが書いてあるわけではありません。

そのため、仕事を進めていくと「こんなことも調べたい・深堀したい」という欲求が芽生え、契約時の想定よりも仕事量が多くなる傾向がありました。

昔は残業が当たり前でしたが、数年前からの「働き方改革」や「コンプライアンス」の影響もあり、規則がどんどん厳しくなっていきました。残業をできるだけせず、当初設定した勤務時間で仕事を遂行することが求められるようになりました。そのため、「こんなことも調べたい・深堀したい」という欲求をおさえる必要が出てきました。

大きな企業に属していなければできない仕事があります。おかげでライフワークともいえる仕事に出会うことができました。

でも、やりたくない仕事もやらなくてはいけませんでした。「売り上げ」のために数をこなす必要がありました。

これが私にとっては辛かった。

現在は受託する仕事の数を限定し、可能な限り「こんなことも調べたい・深堀したい」という欲求を満たすようにしています。もちろんこれは自己満足のためではなく、クライアントにご満足していただくためです。

実際に、ある行政機関から依頼された仕事は、当初よりもサービスしすぎて、売上が減ってしまいました。

前職だったら許されません。ですが弊社ではそれが許されます。そして、おそらくその行政機関とは今後も継続して仕事ができると思っています。

また、その甲斐あってか、それを見ていた「とある方」からお声掛け頂き、相談を受け、新しい仕事に繋がりそうになっています。

ちなみに、所得は前職の方が良かったです。でも、所得が少なくなっても、このやり方の方が私にあっていると思っています。

他にも、大きな企業では一緒に仕事をしたくても、一緒に仕事を出来なかった仲間と今は仕事をしています。継続して一緒に仕事をしている仲間もいますが、違う分野で違うキャリアを進んできた新しい仕事仲間もいます。

この歳になって、さらに学ぶことが増え、非常に楽しんでいます。

ありがたいことに、第三期(今期)は、第二期よりもお仕事の量は増えます。ですが、クライアントにご満足していただくという姿勢を忘れずに、この一年間仕事をしていきたいと考えております。

引き続きよろしくお願いいたします。

合同会社価値づくり共働社 代表社員 赤松宏和